始めまして、高知県お茶農家「香稜苑」代表の土田 美穂です。

引用:http://fulsato.to/mono/koryoenより

香稜苑は高知県南国市にある小さな農家です。

私たち香稜苑は昔ながらの製法にこだわり、自家製の農薬を使わずに育てた材料や高知県の天然の薬用植物を使ってお茶を手作りしております。

すべて、自ら育てものと採取してきたものを原材料としております。

高知県には緑茶や野草茶の文化が受け継がれています

 全国一森林面積が多い高知県。その高知県の森林にはたくさんの野草があります。
緑茶と野草茶の文化が昔から受け継がれ、茶産地がいくつもあり、全国に誇れるお茶処でもあります。

県下の農家の直売所や市場では、はぶ茶やきしまめ茶、どくだみ茶などが販売されています。

しかしながらお茶の生産者の高齢化や後継者不足により、お茶の作り手が年々少なくなってきているのも現実です。

多くの方が、「昔はおばあちゃんが作っていて、子供の頃はよく飲んでいたけれど、今は作る人がいなくて・・・」と話されます。

お茶の伝統を守るために

私は子供の頃から、ずっと祖父そして父が作ったお茶を飲んできました。そのお茶は高知県大川村で作られる、「釜炒りの玉緑茶」です。

大川村の玉緑茶は「知る人ぞ知るお茶」として重宝されている、茶葉が独特の丸みをおびています。

お茶の作り手が少なくなってきている現実を目の当たりにしていた私は、手間暇はかかりますが、地域に根ざしたお茶をこれからも残していかなければと思っておりました。
そして、父の他界をきっかけに、お茶づくりを始めることにしました。

幸いにも、母が元気でお茶づくりのすべてを知っていたので、今習っておかなければできないと思ったからです。

ハブ茶との運命の出会い

この玉緑茶作りを始めた翌年に、高知の日曜市で20年以上、はぶ茶を販売されていた篤農家の渡辺様と出会いました。

渡辺様のハブ茶の味、風味に感動した私は、「このハブ茶は残していかなければ」と渡辺様に頼み込み、貴重なハブソウの種を受け継ぎハブソウの栽培を始めました。

※はぶ茶と呼ばれるものは、「エビスグサの種子」を原料にしたものと「ハブソウ」を原料にしたものがあります。
※一般にはエビスグサの種子を使ったものがはぶ茶として飲用いますが、高知県では、エビスグサの種ではなく、ハブソウを使ったものがはぶ茶として飲まれております。

はぶ茶を作ろうとしたもの最初はうまくいかず、苦労の連続で、何度もあきらめようと思いました。

お茶の味は、それぞれ違いがあり、そのまま乾燥したものや炒ってあるものなど様々。

研究を重ねた結果、本物のハブソウを使った、ようやくお客様に飲んでいただける品質のハブ茶を、自家農園で作ることに成功しました。

香稜苑のお茶は自然にこだわります

お茶は、茶葉から直接成分を水に溶けだしたものを飲むものです。
普段から何気なく飲んでいるからこそ、安心で安全な物でなければならないと思います。
香稜苑のお茶の原材料は、農薬を使わず育てた物を、自然豊かな高知の自然の物を使っております。

そして、昔ながらの製法で職人がひとつひとつ手作りしております。

100年の歴史ある鉄釜で炒るから出せる香りとコク

 香稜苑の鉄釜のルーツは全国で一番人口の少ない大川村で使われていた伝統の鉄釜です。今使っている鉄釜は大川村で祖父が使っており、100年以上の歴史があります。

鉄釜は斜め45度ぐらいに傾けて設置されています。この傾斜のおかげで、鉄釜の中の茶葉をうまく回転させ茶葉を炒ることができます。

茶葉を薪の高火力で、鉄釜で炒ることにより、鉄釜でしか出せない独特の香りである釜香というほんのり甘く香ばしいほっとするようなお茶に仕上がります。

祖父から伝えられた火加減と伝統の技を用いながら、一ザル一ザルごと手作業で炒っていきます。

さいごに

機械化され、大量生産が進む中、伝統を守る為、香稜苑では昔ながらの製法でお茶を作って行きたいと思っております。

もし、この文章を読んで、少しでも高知県のハブ茶に興味がわいた方は、香稜苑のホームページを見ていただくとすごくうれしいです。

>>香稜苑のホームページはこちら

そして、すこしでも高知県のお茶のことをしっていただければ幸いです。

家族で農園を経営していますので、大量にお茶を作ることはできませんが、一つ一つ丁寧に職人がお茶を作り、お客様にお茶を味わっていただきたいと思います。

お付き合いいただき、ありがとうございました。