薪の高い火力で茶葉を一気に炒ります。
香稜苑の鉄釜茶は釜を斜め45度に傾けています。そのため通常のガス等の火力では釜の底が遠くなり火力不足になりがちです。また、高火力で一気に炒るために薪による火力は鉄釜茶においては欠かせない物だと言えます。
鉄釜でしか出せない味
炒ったお茶というのは全国各地でも販売されていたりします。たぶんその多くは大量生産の場合はガス等で機械的に炒ったものになるかと思います。しかし、この場合どうしても全体的に焦げたような味がしてしまうのではないかと思います。機械的に炒る場合どうしてもすべてを均等にいることで完成してしまうのが原因ではないかと思います。
鉄釜でいるお茶は薪を使い高火力で一気に炒ります。その場合完成の合図は香りだと考えています。機械的に炒るのではなく薪を使うためその時々の天候や薪になる木によって火力は日々違います。
お茶というのは味もそうですが、その香りも楽しむ物だと考えています。そのため炒る際には香りを重視して一番香りが良くなるときが完成だと思って茶葉を炒っています。
鉄釜との出会い
香稜苑で使われている鉄釜は100年以上前から使われている鉄釜です。
この鉄釜は高知県大川村で使っていたもので、この頃から自家栽培の茶葉を使って鉄釜でお茶を作っていました。祖父が亡くなりその後、父がお茶を炒るために新たに釜を据えるときに鉄釜を移動させました。その後何度か釜を作り直し今の釜に鉄釜を移動させ、現在に至ります。
こだわりの鉄釜茶
鉄釜の秘密
この鉄釜の一番の特徴は鉄釜の取り付け方にあるかと思います。なんとこの鉄釜は鉄釜を斜め45度ぐらいに釜戸に設置しているのです。そして、お茶を炒るにあたってこの傾きこそが一番重要なのです。
回転する茶葉
この鉄釜の最大の特徴である、斜めに取り付けて鉄釜は茶葉を炒るときに釜のなかで茶葉がうまく回転し炒れることが特徴です。薪を使い高火力で炒るため常になかで茶葉を動かしていなければ焦げたり燃えてしまったりします。45度に傾けた鉄釜のおかげで常に中で茶葉を回転させることが出来るのです。
最後に
鉄釜茶の材料は農薬を使わず育てた物を厳選して使用しています。お茶は茶葉から直接成分を水に溶けだしたものを飲む飲料です。普段から何気なく飲んでいるからこそ、安心で安全な物ではなければならないと思います。農薬を使って育てたものが悪いとは思いません。なにより、すべての物を無農薬で生活しろなんて日本においてはほぼ不可能だと言えると思います。
しかしながら、昔から祖父等が農薬を使わず育てたお茶を飲んできました。きっとそのことには何かの意味があるのではないかと考えて私たちはこれからもお茶を作って行きたいと考えています。
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煮だし用、ティーパック用など御用意しています。
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